星あかり
泉鏡花
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)何故《なにゆゑ》といふ
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)八|疊《でふ》の
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「目+爭」、第3水準1−88−85]《みひら》き
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)ガタ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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もとより何故《なにゆゑ》といふ理《わけ》はないので、墓石《はかいし》の倒《たふ》れたのを引摺《ひきずり》寄《よ》せて、二《ふた》ツばかり重《かさ》ねて臺《だい》にした。
其《そ》の上《うへ》に乘《の》つて、雨戸《あまど》の引合《ひきあは》せの上《うへ》の方《はう》を、ガタ/\動《うご》かして見《み》たが、開《あ》きさうにもない。雨戸《あまど》の中《うち》は、相州《さうしう》西鎌倉《にしかまくら》亂橋《みだればし》の妙長寺《めうちやうじ》といふ、法華宗《ほつけしう》の寺《てら》の、本堂《ほん
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