蛇くひ
泉鏡太郎
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)西《にし》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)十|里《り》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)爆※[#「火+發」、110−5]《ぱツ/\》と
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)おの/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
西《にし》は神通川《じんつうがは》の堤防《ていばう》を以《もつ》て劃《かぎり》とし、東《ひがし》は町盡《まちはづれ》の樹林《じゆりん》境《さかひ》を爲《な》し、南《みなみ》は海《うみ》に到《いた》りて盡《つ》き、北《きた》は立山《りふざん》の麓《ふもと》に終《をは》る。此間《このあひだ》十|里《り》見通《みとほ》しの原野《げんや》にして、山水《さんすゐ》の佳景《かけい》いふべからず。其《その》川《かは》幅《はゞ》最《もつと》も廣《ひろ》く、町《まち》に最《もつと》も近《ちか》く、野《の》の稍《やゝ》狹《せま》き處《
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