花間文字
泉鏡花
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)晩唐《ばんたう》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「歹+食」、第4水準2−92−50]《そん》し
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)ぽつ/\
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晩唐《ばんたう》一代《いちだい》の名家《めいか》、韓昌黎《かんしやうれい》に、一人《いちにん》の猶子《いうし》韓湘《かんしやう》あり。江淮《かうくわい》より迎《むか》へて昌黎《しやうれい》其《そ》の館《やかた》に養《やしな》ひぬ。猶子《いうし》年《とし》少《わか》うして白皙《はくせき》、容姿《ようし》恰《あたか》も婦人《ふじん》の如《ごと》し。然《しか》も其《そ》の行《おこな》ひ放逸《はういつ》にして、聊《いさゝか》も學《まな》ぶことをせず。學院《がくゐん》に遣《つか》はして子弟《してい》に件《ともな》はしむれば、愚《ぐ》なるが故《ゆゑ》に同窓《どうさう》に辱《はづかし》めらる。更《さら》に街西《がいせい
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