あろう。
 事によると明治維新後の俳句の真の黄金時代はかえって明治三十年代にあったのではないかという気もするのである。もちろんこれは自分等の年輩のものの自分勝手な見方ではあろうが、こうした見方もあるいは現代の俳人に多少の参考にはなるかもしれないと思ったので思い出話のついでに拙ない世迷言《よまいごと》を並べてみた次第である。[#地から1字上げ](昭和九年九月『俳句研究』)



底本:「寺田寅彦全集 第一巻」岩波書店
   1996(平成8)年12月5日発行
入力:Nana ohbe
校正:松永正敏
2004年3月24日作成
青空文庫作成ファイル:
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