の専門家が永い年月を費やして始めていくらかでも明らかにし得る性質のものであろうと思われる。
 あるいはもう疾《とう》にこういう研究に着手しておられる方があるかも知れないが、自分は未だそういう方面に関する面白い発見等の話を聞いたことがない。それでこの甚だ杜撰《ずさん》な比較が万一この方面の専門家の真面目な研究のヒントにでもならばと思って、思い付いたままを誌してみた次第である。僭越の罪は宥《ゆる》してもらいたい。[#地から1字上げ](昭和八年一月『勁草』)



底本:「寺田寅彦全集 第十二巻」岩波書店
   1997(平成9)年11月21日発行
底本の親本:「寺田寅彦全集 文学篇」岩波書店
   1985(昭和60)年
初出:「勁草」
   1933(昭和8)年1月
※初出時の書名は「吉村冬彦」です。
入力:Nana ohbe
校正:松永正敏
2006年10月16日作成
青空文庫作成ファイル:
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