の注意をひくためだというような説は事実に合わないものだということがいろいろの方面から説明されているようである。自分の素人《しろうと》考えではこの現象はあるいはむしろ次のように解釈さるべきものではないかと思う。
 周囲の環境と著しく違った色彩はその動物の敵となる動物の注意をひきやすく従ってそうした敵の襲撃を受けやすいわけである。そういう攻撃を受けた場合にその危険を免れるためには感覚と運動の異常な鋭敏さを必要とするであろう。それで最も目立つ色彩をしていながら無事に敵の襲撃を免れて生き遺ることのできるような優秀な個体のみが自然淘汰の篩《ふるい》にかけられて選《よ》り残され、そうしてその特徴をだんだんに発達させて来たものではないか。
 戦争好きで、戦争に強い民族なぞの発生にいくらかこれに似た選択過程が関係しているのではないかという気がする。[#地から1字上げ](昭和十年十月十六日)
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 先ごろ警視庁で東京市のギャング狩りを行なったときに検挙された「街の紳士」たちの中に、杯やコップを噛み砕いてくちびるから赤い血を出して相手を縮みあがらせるというのがいた。この新
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