のだろうと思われる。
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第一相互館の屋上で夜の銀座をながめていたら、突然停電で屋上はまっ闇になり、同時に銀座の両側の街燈も消えたが、街壁を飾るネオンサインはみんな平気でともっていた。しばらくして、街燈が一度にともったが、自分らのいる屋上はまだまっ暗であった。そうして楼下の町でまずぱっと明るさが増して、しばらくしてからやっと屋上が点燈した。人間の中風《ちゅうぶう》のメカニズムを想い出すのであった。
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電話が自働式に変わると同時に所属局が「小石川《こいしかわ》」から「大塚《おおつか》」に移り、さらにまた番号がもとより三〇〇〇だけ数を増した。なんだか自分のうちが遠い所へ持って行かれたような気がする。居《きょ》は心を移すというが、心は居を移すとも言われそうである。
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去年の秋|手賀沼《てがぬま》までドライヴしたついでに大利根《おおとね》の新橋まで行ってみた。利根川の河幅はこの橋の上流の所で著しく膨大《ぼうだい》して幅二キロメートル半ほどの沼地になっている。それにただ一面に穂芒《ほす
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