いう意味だと、娘も判ったのか、
「う、う、う……」
と首を振った。聴えぬらしい。
「ちょっと……」
男は食堂の女を呼んで、
「――この娘に、にぎり寿司食わせてやってくれ、それからビールもう一本……」
にぎり寿司が来ると、娘はむさぼるように口へ放り込んで、またたく間に食べてしまい、皿についている飯粒を、舌の先でペロペロと拾った。
男はビールを飲みながら、じっとその容子を見ていたが、やがて怪しげな手つきで、
「――おれに――ついて来たら――もっと飯を――食わせてやる――ついて来るか……」
という意味の手真似を、やり出した。
即席の手真似だが、娘には通じたのか。だまってうなずいた。
飯を食わせてくれるなら、どこまでもついて行く――という風であった。
男はにやりと笑うと、勘定を払った。そしてコップに残っているビールを、立ったまま、ぐいと飲みほした。
途端に、男の青い腕が袖から覗いた。
その青さに、小沢はどきんとした。青い腕――と見えたのは、刺青だったのだ。
「さア、行こう」
コップを置くと、男は娘をうながして、外へ出た。娘はヒョロヒョロした足で、ついて行った。
その時、
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