は隙を見て、お加代に飛び掛かろうとした。
「じたばたおしでないよ」
お加代はにやりと笑って、
「――命の惜しい奴は、動かない方がいいわよ。いいえさ、一寸でもあんた達の肩が動いてごらん、兵古帯のお加代の拳銃の玉は、十読む間も待たずに、飛び出して行くわよ」
その時、
「兄貴! 安心せエ! 追いついたぜ!」
と、声が来た。
見れば、亀吉をはじめ、青蛇団の連中がかけつけて来たのだ。
お加代をはじめ、青蛇団の連中はハナヤの前に落ちていた青い蛇の絵カードを見て、かけつけて来たのだ。
そのカードの裏には「十時、中之島」と亀吉の下手な字が書かれてあった――と今ここで説明するのは、それこそ蛇足であろう。
空には星が一杯……降るようなその星空に銀河が横たわって、大阪の一隅のこの出来事を、しずかに見下していた。
中之島公園における青蛇団対隼団の緊迫した空気を、銀河が上から見下している間に、作者は大急ぎで話を少し前に戻すことにする。
小沢はあれからどうしたのだろうか。
あれから……というのは、つまり――。
小沢は雪子への土産の寿司を持って、阿倍野橋の宿屋へ帰る途中、亀吉に会って、亀吉が
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