かに、会場内の厠《かわや》の下掃除を引受けて、御手前の防臭剤かなんかを撒《ま》かしていましたが、終には防臭剤を博覧会へ出かけちゃ、自分で撒いていたので可笑《おか》しかった。その人も故人になったそうですが、若くって惜しいことでしたね。
[#地から1字上げ](明治四十二年八月『趣味』第四巻第八号)
底本:「梵雲庵雑話」岩波文庫、岩波書店
1999(平成11)年8月18日第1刷発行
※「十ケ月」の「ケ」を小書きしない扱いは、底本通りにしました。
入力:小林繁雄
校正:門田裕志
2003年2月9日作成
青空文庫作成ファイル:
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