湯ヶ原より
国木田独歩

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)内山君《うちやまくん》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)去《さる》十三|日《にち》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「にんべん+就」、第3水準1−14−40]《やと》ふて

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)飽《あ》き/\した
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−

 内山君《うちやまくん》足下《そくか》
 何故《なぜ》そう急《きふ》に飛《と》び出《だ》したかとの君《きみ》の質問《しつもん》は御尤《ごもつとも》である。僕《ぼく》は不幸《ふかう》にして之《これ》を君《きみ》に白状《はくじやう》してしまはなければならぬことに立到《たちいた》つた。然《しか》し或《あるひ》はこれが僕《ぼく》の幸《さいはひ》であるかも知《し》れない、たゞ僕《ぼく》の今《いま》の心《こゝろ》は確《たし》かに不幸《ふかう》と感[#「感」に丸傍点]じて居《
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