晉室の南渡と南方の開發
桑原隲蔵
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)南粤《ナンヱツ》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)南蠻|鴃舌《けきぜつ》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「耳+冉」、第4水準2−85−11]
[#…]:返り点
(例)山東出[#レ]相、山西出[#レ]將
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この論文を讀む人は、更に大正十四年十二月發行の『白鳥博士還暦記念東洋史論叢』中に收めた拙稿「歴史上より觀たる南北支那」を參照ありたい。
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晉室の南渡は支那の世相の一大廻轉で、種々の方面に重大なる影響を及ぼして居る。從つて支那歴史上決して輕々に看過すべからざる事變である。晉室の南渡を起頭とした三百年間、概して言へば六朝時代は、多くの場合に於て、一般の史家より餘り重要視されて居らぬが、支那の文化史の上より論じても、將た民族史の上より觀ても、重大なる意義を有して居ることと思ふ。
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