かと思って気をはりつめていた。ロシア人や、ロシアの銃や、ロシアの大砲はしかし、どこにも発見することが出来なかった。和田はだんだん何だかアテがはずれたようなポカンとした気持になって行った。



底本:「日本プロレタリア文学集・20 「戦旗」「ナップ」作家集(七)」新日本出版社
   1985(昭和60)年3月25日初版
   1989(平成元)年3月25日第4刷
底本の親本:「黒島伝治全集第二巻」筑摩書房
初出:「文学新聞」
   1932(昭和7)年2月5日号
入力:林 幸雄
校正:土屋 隆
2001年12月4日公開
2005年12月6日修正
青空文庫作成ファイル:
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