Cにおなりにならないともかぎりませんし。わたくしはあの御婦人がけっして来られないと申しましたのも、もしかしたら、そんな浮いたことより、いっそ奥様になりたいという下心でおられるかもしれないと思うからでございますよ。わたくしの聞きましたところでは、あの御婦人の旦那のサムソノフという商人が、あのかたに向かってあけすけに、それは悪くない分別だと言って、笑ったそうでございます、それに御当人もなかなか利口な女《ひと》でございますから、ドミトリイ・フョードロヴィッチのような裸一貫の人と結婚するはずはありませんよ。これだけのことを頭に入れてから、ひとつお考えになって御覧なさい。イワン・フョードロヴィッチ、そうなさった暁には、ドミトリイ・フョードロヴィッチにしろ、また弟さんのアレクセイ・フョードロヴィッチにしましても、旦那がおかくれになったからとて、ただの一ルーブルだってもらえることじゃございませんぜ、なぜと言いまして、アグラフェーナ・アレクサンドロヴナが旦那と結婚なさるのは、何もかもいっさいがっさい、自分の名義に書き換えて、財産という財産を残らず自分の物にする下心なんですからねえ。ところが、まだそんな
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