轣tの中が知りたいんだ」
「なんのためにいらっしゃるかは、御自分で御承知でございましょう、わたくしの肚の中などを詮索《せんさく》なさることはございますまいよ、お兄さんはただ腹立ちまぎれにもいらっしゃいましょうし、もしわたくしが病気でもすれば、あの疑ぐり深い御性分のことですから、もしやという心をお起こしになって、昨日のように我慢しきれなくなって、部屋の中まで捜しにいらっしゃるかもしれませんよ――もしやあの女が自分に隠れてはいりこんでやしないかとお思いになって。そのうえお兄さんはフョードル・パーヴロヴィッチのところに、三千ルーブルのお金を入れた大きな封筒が、ちゃんと用意してあることも、やっぱり御存じになっています、その封筒を三つとも封印をした上に紐《ひも》でゆわえて、『わが天使なるグルーシェンカへ、もしわがもとに来たりなば』と御自分の手でお書きになったのですが、それから二、三日たってまた『ひな鳥へ』と書き添えられました、これがそもそも疑わしいのでございますよ」
「くだらないことだ!」イワン・フョードロヴィッチはほとんどわれを忘れてどなった。「ドミトリイは金を盗むような男じゃない、おまけに、
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