Aわたくしの奴隷のような服従を見ていただいて、わたくしがけっして嘘《うそ》を申すどころか、かえって何もかもお知らせしている、ということを信じていただくためにでございますよ」
「もし、兄貴がその合い図を利用して押し入りそうだなと思ったら、貴様が入れないようにしなけりゃあならんぞ」
「そりゃ、わたくしにしても、お兄さんが自暴《やけ》になっておられることは承知していますから、無理にもお通しすまいと思いましたところで、もしわたくしが発作で倒れていましたら、なんともしかたがないではございませんか」
「ちぇっ、勝手にしろ! どうして貴様はまた、発作が起こることに決めてやがるんだ、本当に糞《くそ》! いったい貴様はこのおれをからかっているのか、どうだ?」
「どうしてあなたをからかうなんて、そんな大それたことができましょう、第一こんな恐ろしいことを眼の前に控えていて、冗談どころじゃございませんよ、なんだか癲癇《てんかん》が起こりそうな気がします、そんな気がするのでございます、恐ろしいと思うだけでも起こりますよ」
「ちぇっ、畜生め! 明日貴様が寝こめば、グリゴリイが見張りをするよ、前からあれにそう言っと
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