オかも、それが日を経るにつれて、いっそういちじるしくなるのであった。だが、彼は別に、無礼な態度をとるというわけではけっしてなく、いつも非常にうやうやしい口のきき方をしていたが、どういうものか、スメルジャコフは、自分とイワン・フョードロヴィッチとがある事情について、共同関係でも持っているように思いこんでいるらしかった。そして、いつか二人のあいだに取りかわした密約というようなものでもあって、自分たち二人だけにはわかっているけれど、まわりの人間どもにはとうていわかりっこないのだ、といった風な調子で、いつも話をするようになったのである。だが、イワン・フョードロヴィッチは、自分の心にしだいに募ってくる嫌悪の原因を長いあいだ悟ることができなかったが、このごろになってようやくその真相がわかって来たのである。嫌悪と腹立たしさにじりじりしながら、彼は今無言のまま、スメルジャコフのほうを見ないようにして、耳門をくぐり抜けようと思ったのだが、その瞬間に、スメルジャコフがつとベンチから立ち上がった。その身ぶりを見ただけで、イワン・フョードロヴィッチはたちどころに、彼が何か特別な相談を持ちかけようとしているんだ
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