ゥ身を防衛する。したがって、より高き調和などは平に御辞退申し上げるよ。そんな調和は、あの臭い牢屋の中で小さな挙を固めて、われとわが胸をたたきながら、あがなわれることのない涙を流して、『神ちゃま』と祈った哀れな女の子の一滴の涙にすら値しないからだ! なぜ値しないかといえば、それはこの涙があがなわれることなしに打ちすてられているからだ。この涙は必ずあがなわれなくてはならない、さもなければ調和などというものはあり得ない。ただ、何によって、何をもってあがなおうというのだ? いったいそれは可能なことであろうか? 復讐《ふくしゅう》によってあがなわれるというのか? でも、僕には復讐なんか用はない、暴虐者のための地獄など、何になるんだ。すでに罪なき者が苦しめられてしまった暁に、地獄なんかが何の助けになるんだ! 第一、地獄が存在していてどんな調和があるんだ。僕は許したいのだ、抱擁したいのだ、人間がこれ以上苦しむことを欲しないのだ。もしも子供の苦悶が真理のあがないに必要なだけの苦悶の定量を満たすために必要だというなら、僕は前もってきっぱり断言しておく――いっさいの真理もそれだけの代償に値しないと。それぐ
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