驍けではないよ! もしも、天上天下のものがことごとく一つの賛美の声となって、生きとし生けるものと、かつて生ありしものとが声を合わせて、『主よ、なんじのことばは正しかりき。なんとなれば、なんじの道の開けたればなり!』と叫んだとき、全字宙がどんなに震撼《しんかん》するかということも、僕にはよくわかる。また母親が自分の息子を犬に引き裂かした暴君と抱き合って、三人の者が涙ながらに声をそろえて、『主よ、なんじのことばは正しかりき!』と叫ぶ時には、それこそもちろん、認識の極致が到達され、いっさいのことが明らかになるのだ。ところが、またここへコンマがはいるよ。僕はそれを容認することができないのだ。で、僕はこの地上に生きているあいだに、自分自身で早急に方法を講ずる。ねえ、アリョーシャ、ことによったら、僕はそれまで生き長らえるか、あるいはそれを見るためによみがえってくるかして、実際に自分の眼で、わが子の仇敵と抱き合っている母親の姿を見ながら、一同と共に、『主よ、なんじのことばは正しかりき!』と叫ぶことができるかもしれない。が、僕はその時にもそれを叫びたくはないのだ。まだ時日のあるあいだに僕は急いで自分
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