オ》のようなやつだから、なんのためにすべてがこんな風になっているのか、さっぱりわけがわからずに、深い屈辱を感ずるのだ。つまり、人間自身が悪いのだよ。もともと彼らには楽園が与えられていたのに、自分たちがみすみす不幸に陥ることを知りながら、自由を望んで天国から火を盗んだ。だから、何も哀れむことはないわけだ。僕の貧弱な、地上的な、ユウクリッド式の知恵をもってしては、ここにはただ苦痛があるのみで、罪人はなく、いっさいのことは、直接に、簡単に、事件から事件を生みながら、絶えず流動して平均を保っていく――ということだけぐらいしかわからないのだ。しかし、これはユウクリッド式の野蛮な考えだ。僕にもこれがわかっているから、そんな考え方で生きていくのは不承知なんだ! いったい、罪人がなくなって、すべてが直接に簡単に、事件から事件を生んでいく、という事実が僕にとって何になるんだ? またこの事実を知ってるからって、いったいそれが何になる?――僕には応報が必要なのだ。さもなくば僕は自滅してしまう。しかも、その応報もいつか無限の中のどこかで与えられるというのではいやだ。ちゃんと、この地上で、僕の眼の前で行なわれな
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