。のところから狙いを定めた。すると赤ん坊は嬉しそうにきゃっきゃっと笑いながら、ピストルを取ろうと思って、小さな両手を伸ばす、と、いきなりその芸術家は顔のまん中を狙って、ズドンと引き金を引いて、小さな頭をめちゃめちゃに砕いてしまうんだ……いかにも芸術的じゃないか? ついでながら、トルコ人は非常に甘いものが好きだって話だ」
「兄さん、何のためにそんな話をするんです?」と、アリョーシャが尋ねた。
「僕は、もし悪魔というものが存在しないで、人間がそれを創り出すとしたら、きっと人間そっくりの形に悪魔を作っただろうと思うんだがなあ」
「そんなことをいえば、神様だって同じことですよ」
「おまえは『ハムレット』の中のポローニアスみたいに、なかなかうまくことばをそらすね」とイワンが笑いだした、「おまえはうまく僕のことばじりを押えたもんだ。いや結構結構、大いに愉快だよ。しかし、人間が自分の姿や心に似せて創り出したものだったら、さぞかしおまえの神様は立派なもんだろうな。ところで、いまおまえは、何のためにあんな話をもちだしたかって尋ねたんだね? 実はね、僕はある種の事実の愛好家で、同時に収集家なので、新聞や人
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