ノ残忍なまねはしないものだ、あんなに技巧的で芸術的な残酷なまねなんかはできっこないよ。虎だって、ただかむとか引き裂くといったことしかできないものだ。人間の耳を一晩じゅう釘づけにしておくなんて、たとい虎にそんな能力があったにしろ、考えも及ばないことだ。とりわけ、そのトルコ人どもは、変態性欲をもって子供をさいなむんだそうだ。まず母親の胎内から、匕首《あいくち》でもって子供をえぐり出すという辺から始まって、ひどいのになると、乳飲み子を空へ放り上げて、母親の眼の前でそれを銃剣の先で受け止めて見せるやつもある。母親の面前でやるというのが、おもなる快感を形づくっているわけだな。ところが、もう一つ非常に僕の興味をそそる場景があるんだよ。それは、まず一人の乳飲み子がわなわなと震える母親の手に抱かれていて、あたりには侵入して来たトルコ人が群がっている、といった光景を想像して御覧。ところで、この連中が一つ愉快なことを思いついてね、一生懸命あやして、赤ん坊を笑わせようとしていたんだが、とうとういいあんばいに赤ん坊が笑いだしたのさ。その刹那《せつな》、一人のトルコ人がピストルを取り出して、赤ん坊の顔から五、六
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