Vんでいる子供を眺めるのを、自分の日課のようにしていた。一人の小さい子供などは、うまく手慣づけられて、いつもその窓の下へやって来て、大の仲よしになったほどだ……ところで、僕がなんのためにこんな話をもちだしたのか、おまえにはわからんだろうな? ああ、なんだか頭が痛い、そしていやに気が滅入ってきた」
「兄さんは変な顔をして話をしますね」とアリョーシャは不安そうに注意した、「なんだか気でも違った人のようですよ」
「話のついでだけれど、モスクワであるブルガリヤ人から、こんな話を聞いたよ」弟のことばが耳にはいらないように、イワン・フョードロヴィッチはことばをついだ、「あの国ではね、トルコ人やチェルケス人が、スラヴ族の反乱を恐れて、いたるところで暴行をするそうだ。つまり、家を焼く、人を切る、女子供に暴行を加える、囚人の耳を塀へ釘づけにして一晩じゅう打っちゃっておいて、朝になると首を絞めてしまう――などという、とても想像もつかないありさまなんだ。実際よく人間の残忍なふるまいを『野獣のようだ』などというけれど、これは野獣にとっておそろしく不公平で、侮辱的な言いぐさだよ。だって、野獣はけっして人間のよう
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