だよ。アリョーシャ、シャンパンを注文しようかね。僕の自由のために飲もうじゃないか。いや、僕が今どんなに嬉しいかわかってくれたらなあ!」
「いいえ、兄さん、飲まないほうがいいでしょう」と不意にアリョーシャが言った、「それに僕はなんだか気が滅入ってならないんです」
「ああ、おまえはずっと前から気が滅入ってるようだね、かなり前から僕にも気はついてたよ」
「じゃ、明日の朝はどうしても出立するんですか?」
「朝? 何も僕は朝と言ったわけじゃないよ……けれど、あるいは本当に朝になるかもしれないな。ところで、僕が今日、ここで食事をしたというのはね、ただ親父といっしょに食事をしたくなかったからなんだよ。それほど僕はあの親父がいやでたまらなくなったんだ。僕はそのことだけでも、とうに出立していたはずなんだ。しかし、僕が出立するからって、どうしておまえはそんなに心配するんだ? 僕とおまえとのために与えられた時間は、出発までにまだどのくらいあるかわかりゃしない。永劫《えいごう》だ、不滅だ!」
「明日出立なさるというのに、どうして永劫だなんて言うんです?」
「僕とおまえとは、あんなことにはまるっきり無関係じゃな
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