いるうちに、はじめて自由になった自分の時を祝うために、すんでのこと、シャンパンを注文しようとしたくらいなんだ。ちぇっ、ほとんど半年ものあいだずるずると引きずられていたが、急に一度で、全く一度ですっかり重荷がおりたよ。ほんとにその気にさえなれば、こんなに造作なくかたづけられようとは、昨日までは夢にも考えなかったからね」
「それは自分の恋についての話なんですか、イワン?」
「そう言いたければ恋と言ってもいいさ。なるほど僕はあのお嬢さんに、あの女学生に、すっかり惚《ほ》れてたのさ。あの人と二人でかなり苦労したもんだ。そしてあの人もずいぶん僕を苦しめたよ。いや本当にあの人に打ちこんでいたんだ――それが急にすっかり清算がついてしまった。さっき僕はいやに感激してしゃべったけれど、外へ出るなりからからと笑っちゃったよ――おまえ本当にするかい、いや、これは文字どおりの話なんだよ」
「今でもなんだか愉快そうに話してますね」と、実際にばかに愉快そうになってきた兄の顔をじっと眺めながら、アリョーシャが口を出した。
「それに、僕があの人をちっとも愛していないなんてことが、僕にわかるはずはなかったじゃないか、へ
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