お聞きになったでしょう。僕はあの人の受けた侮辱を、あなたに打ち明ける権利を持っています。いや、打ち明ける義務があると言ってもいいくらいです。なぜと申しますと、あの人はあなたがお受けになった侮辱を聞き、あなたの不仕合わせな境遇も何もかも聞いたので、たった今、……ほんの今さっき……この扶助金をあの人の名であなたにお届けするようにと、僕にお頼みなすったからです、……もっとも全くあの人ひとりの名で、あの人を捨てたドミトリイの名ではありません。けっしてそんなことはありません。また弟たる僕の名でもありません。ほかの誰の名でもありません、全くあの人ひとりの名なんです! あの人はぜひとも納めていただくようにと、拝まぬばかりに頼みました、……だって、あなたがたお二人は、同じ人間から侮辱を受けたんじゃありませんか、……ですから、あの人があなたのことを思い出したのも、自分であなたと同じような侮辱を受けた時でした(つまり侮辱の程度が同じわけです)。それですから、まあ、妹が兄を助けるというようなものです、……あの人はあなたがお困りになっているのを承知していますから、自分を妹だと思って、この二百ルーブルという金を
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