―屋号は『都』と申しますが、そこでか、または町の広小路で、わたしの前へ膝《ひざ》をついてくださいとお願いしたら、そのとおりにしてくださるでしょうかね?」
「しますとも、むろん、兄は膝をつきますとも」
「ああ、胸にしみました! あなたはわたくしの涙をお絞りになりました、ああ、胸にしみるです! すっかりもう、お兄さんの寛大な心をお察しする気になりました。どうぞ十分に紹介の労をとらしてくださいまし、あれにおりますのが、わたしの家族で、娘が二人に息子が一人――みんな一つ腹のなんでございますよ。もしわたくしが死んだ日には、誰があれらを可愛《かわい》がってくれましょう? また、わたくしの生きているあいだ、あれらを除けて、誰が、こんないやらしい親爺に目をかけてくれましょう! これこそ、わたくしのような人間に、神様が定めてくだすった大きな事業でございますよ。実際、わたくしのような人間は、誰かに愛してもらわなくちゃなりませんからね……」
「ええ、それはおっしゃるとおりです!」アリョーシャは叫んだ。
「まあ、たくさんだわ、ばかなまねはいいかげんにしなさいよ。どこかのばか者がやって来れば、すぐもう、あんたは
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