って、眼には恐ろしい、挑戦的な色が浮かんでいた。彼は夢中にでもなっているらしかった。
「僕はやっと何もかもわかったような気がします」アリョーシャはずっと坐ったまま、声低く、悲しそうに答えた。「つまり、坊ちゃんは――気だてのいいおかたで、お父さん思いなんですね、だから、父親を侮辱した者の兄弟として、僕に飛びかかったわけなんですね……僕はやっと、何もかもわかりました」と彼は考えこみながらくり返した、「しかし、僕の兄のドミトリイは自分のしたことを後悔しています。それは僕がよく承知しています。だから、兄がお宅へ来ることが、いや、それよりも、あの時と同じところであなたにまた、お目にかかることができたら、みんなの眼の前で兄はおわびするはずです……もしお望みとあらば」
「すると、なんですか、人の鬚《ひげ》を引っこ抜いたあげく、おわびをして、それでもう何もかもおしまいにして、罪滅ぼしをした……とでもいうんでございますね、ね、そうでしょう?」
「いいえ、どういたしまして、兄はなんでもお気に入るようにしましょうし、お望みどおりのことをいたします!」
「そんなら、もし、わたくしがあのかたに、前と同じ居酒屋―
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