人はイワンを愛しているというような気がしたんです、それであんなばかなことを言っちまったんです、……いったい、これからどうなるでしょう!」
「誰のこと、それは誰のことなの?」とリーズが叫んだ、「母さんはきっとあたしを死なす気なんだわ。あたしがいくら尋ねたって、返事一つしてくださらないんですもの」
ちょうどこのとき、小間使いが駆けこんで来た。
「カテリーナ様が御気分が悪いそうで……泣いていらっしゃいます。ヒステリイでございましょう、しきりに身をもがいて……」
「まあ、どうしたんでしょう?」とリーズは心配そうな声で叫んだ、「お母さん、ヒステリイが起こったのはわたしなのよ、あの人じゃなくって!」
「リーズ、後生だから、そんな大きな声をしてわたしの寿命を縮めないでおくれ。おまえはまだ年が若いんだから、大人のことをすっかり知るわけに行かないんですよ。今すぐ帰って来て、おまえに話していいことだけは聞かしてあげるから、ああ。本当にたいへんだ! いま行きます……いま行きます……ところでね、アレクセイさん、ヒステリイというのは、おめでたいことなんですよ。あの人がヒステリイを起こしたのは本当に好都合なんで
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