求[シャと会ったことを、話さなければならなかったろう』アリョーシャは二人の敵同士が昨晩のうちに元気を回復して、夜が明けるとともに再び石のようにいこじになったということを痛感するのであった、『お父さんはいらいらして、意地が悪くなっている。きっと何か考えついて、そのことを思いつめているのに相違ない。ところが、兄さんのほうはどうだろう? 兄さんもやはり、昨夜のうちに気分を持ちなおして、同じようにいらいらした意地の悪い気持になっているに相違ない。それに、もちろん、何かたくらんでるに相違ない。……ああ、どうしても今日の間に合うように、兄さんを捜し出す必要がある……』
 しかし、アリョーシャは長くこんなことを考えているわけに行かなかった。途中で思いもよらない出来事が、彼の身の上に起こったのである。それは見たところはたいしたことではなかったが、彼に強烈な印象を与えた。小さな溝《みぞ》を隔てて(この町は至るところ溝川が縦横に貫通しているので)、大通りと並行しているミハイロフ通りへ出ようと思って、広場を通り抜けて横町へ曲がったとき、小さな橋の手前で一固まりになっている、小学生が眼にはいったのである。みん
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