ォをして、元気を出してはいたが、それでも疲れた弱々しい様子をしていた。額は昨夜のうちに、打ちみが大きく紫色に腫《は》れあがったので、赤い布を巻きつけてあった。鼻もまた、一晩のうちにひどく腫れあがって、打ちみが斑点《しみ》のように幾つもできていた。別に眼に立つほどではなかったが、なにかしら特に意地悪そうないらいらした表情を、顔全休に付け加えていた。老人は自分でもそれをよく承知していたので、はいって来るアリョーシャを無愛想に見やるのであった。
「冷やしコーヒーだ」と彼はするどい調子で叫んだ、「別にすすめはすまい。わしはな、アリョーシャ、今日は自分からお精進をして、スープも肉もとらないんだ。だから、誰も呼ばずにおいたのだよ。いったい、何か用でもあって来たのか?」
「お気分はいかがかと思いまして」
「いいよ。それに昨日、わしが自分のほうから、おまえに来いとは言ったけれど、あんなことはみんなでたらめだぞ。そんな心配をしてもらわなくてもよかったのにな。だが、わしもおまえがのこのこやって来るだろうとは思っていたんだ」
彼は意地悪そうな気持を見せながら言いだした。そのあいだに彼は立ち上がって、いかに
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