たたきつぶしてくれるからな、この驢馬先生、さあ返答をしろ、たとえおまえが敵の前で公明正大だとしても、おまえ自身は肚《はら》の中で、自分の信仰を否定するのじゃろう、そしてそれと同時に破門者《アナテマ》になってしまうのだと、おまえは自分でも言っておるのじゃろう、ところでいったん、破門者《アナテマ》になったとすれば、地獄へ行った時に、よくまあ破門者《アナテマ》になったと、おまえの頭をなでてくれはせんぞ、そこのところをおまえはなんと思う、立派なエズイタ先生?」
「わたしが肚の中で信仰を否定したということは疑いございませんが、それだからとて別に罪にもなりゃしませんよ、罪になるにしてもごくあたり前な罪ですよ」
「なんでごくあたりまえな罪です、じゃ?」
「ばかこけ、この罰当たりめが!」とグリゴリイがうなるようにわめいた。
「まあ、よく御自分で考えて御覧なさいグリゴリイ・ワシーリエヴィッチ」と、くそ落ち着きに落ち着いてしかつめらしくスメルジャコフがことばを続けた、それは自分の勝利を自覚していながら、敗れた敵をあわれむといった調子であった。「まあ、考えて御覧なさい、グリゴリイ・ワシーリエヴィッチ、聖書に
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