に仇《かたき》を討ってやるから! おれはそのころ、たいていの場合、おそろしく無作法者だった。それは自分でも気がついていた。だがそれより、もっと感じたことは、この『カーチェンカ』が無邪気な女学生というよりは、気性のしっかりした、自尊心の強い、真から徳の高い、それに第一、知恵と教育のある淑女だのに、おれにはそいつが両方ともないってことなんだ。おまえはおれが結婚の申しこみでもしようとしたと思うかい? どうしてどうして、ただ仇が討ちたかったばかりだ、おれはこんな好漢なのに、あの女はそれに気づきおらん、といった肚なのさ。が、当分は遊興と乱暴で日を送った。とうとうしまいに中佐はおれを三日間の拘禁に処したくらいだ。ちょうどその時分、親爺がおれに六千ルーブル送ってよこした。それはおれが正式の絶縁状をたたきつけて、この後二度と再び無心をしない、『総勘定』を済ましたことにするからと言ってやった結果なんだ。当時おれにはなんにもわからなかったんだ。こちらへ来るまで、いや、つい、この四五日前まで、というより恐らく今日まで、親爺との金銭関係がどうなっているか、さっぱりわからなかったんだ。だがそんなことはどうだって
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