とがめた。
「僕が顔を赤らめたのは、兄さんの話のためでもなければ、兄さんのしたことのためでもありません。僕も兄さんと同じような人間だからです」
「おまえが? そいつは少しおおげさだよ」
「いいえ、おおげさじゃありません」とアリョーシャはやっきになって言った。(明らかに、この考えはだいぶ前から、彼の心の中にきざしていたらしい)――「誰だって皆同じ階段に立っているのです。ただ僕がいちばん下の段にいるとすれば、兄さんはどこか上のほうの、十三段目あたりに立ってるのです。これは僕の見方です。しかし結局は五十歩百歩で、つまるところ同じことなんです。いちばん下の段へ足を掛けた限り、いずれは必ずいちばん上まで登ってゆきます」
「じゃあ、全然足を掛けないことだね?」
「できるものなら、――全然足を掛けないことです」
「おまえにはできるかい?」
「だめなようです」
「もう言うな、アリョーシャ、もう言うな。おれはおまえの手が接吻したくなった。そう、感激のあまりにさ。あのグルーシェンカのあばずれは人間学の大家だよ。この女は、いつかきっとおまえを取って食ってみせると、おれに言ったっけ……いやもう言うまい、言うま
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