に何か犯罪めいた衝突が起こるかもしれないよ。ところが、君の兄さんのイワンはそれを待ち構えているんだ。そうなれば思うつぼにはまるんだからな。痩せるほど思っているカテリーナ・イワーノヴナも手にはいれば、六万ルーブルというあの女の持参金もたぐり寄せられようという肚《はら》だ。イワン君のようなすかんぴんにとって、これだけの金高は手始めとしてなかなか悪くないよ。おまけに、それがミーチャを侮辱しないばかりか、かえって一生恩に着られるというものだ。僕はよく知っている。つい先週ミーチェンカがある料理屋で、ジプシイの女たちといっしょに酔いつぶれたあげく、自分はカーチャを妻にする値打ちがないけれど、弟のイワンなら立派にその資格があると自分で大きな声でどなったんだもの、当のカテリーナ・イワーノヴナにしても、イワン・フョードロヴィッチのような誘惑者にかかっては、もちろん、しまいには兜《かぶと》を脱ぐに違いない。現に今でも、彼女は二人のあいだに立って迷っているんだからね。それはともかく、いったいイワンはどうして君らをそんなにうまく丸めこんでしまったのかしら、君らはみんなあの人を三拝九拝してるじゃないか? ところ
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