花聟でなければ釣合《つりあい》がとれません。では、おさきに。」
 王。「まあ、お待ちなさい。ハムレット、もう此の芝居は、すんだのですか?」
 ハム。「ああ、すみました。もっと、つづきもあるんですけど、どうだっていいんです。もうよしましょう。芝居を演ずるのが、真の目的ではなかったのですから。さあ、みなさん、お帰り下さい。どうも今夜は、お退屈さまでした。」
 王。「そんなところだろうと思っていました。さあ、ガーツルード、それでは、わしも一緒に失礼しましょう。いや、なかなか面白かった。ホレーショー、ウイッタンバーグ仕込みの名調子は、どもりどもり言うところに特色があるようですね。」
 ホレ。「いやしい声を、お耳にいれました。どうも、此の朗読劇に於《おい》ては、僕は少し役不足でありました。」
 王。「ポローニヤスは、あとでちょっと、わしの居間に。では、失礼。」

 ポローニヤス。ハムレット。ホレーショー。

 ポロ。「一筋縄《ひとすじなわ》では、行かぬわい。」
 ホレ。「なにほどの事も、無かったようですねえ。」
 ハム。「当り前さ。王妃は怒り、王は笑った。それだけの事がわかったとて、それが、何の
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