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王妃。「よして下さい! ハムレット、いい加減に、およしなさい。これは一体、誰の猿智慧《さるぢえ》なんです? ばかばかしくて、見て居られません。どうせ、いやがらせをなさる積りなら、も少し気のきいた事でやって下さい。あなたがたは卑怯《ひきょう》です。陋劣《ろうれつ》です。私は、おさきに失礼します。なんだか、吐きそうになりました。」
王。「ちっとも怒る事は、ありません。面白いじゃないか。まだ、此《こ》のつづきもあるようです。ポローニヤスの花嫁は、お手柄《てがら》でした。もっと強く抱いて、と息《いき》をつめて哀願するところもよかったし、あたしは、だめだわと言って、がくりと項垂《うなだ》れるところなど、実に乙女の感じが出ていました。うまいものですね。」
ポロ。「お褒《ほ》めにあずかって、おそれいります。」
王。「ポローニヤス、あとで、わしの居間にちょっとおいでを願います。ハムレットは、台本に無い台詞《せりふ》まで言っていましたね。でも、なんだか熱が無かった。表情が投げやりでした。」
王妃。「私は、失礼いたします。こんな下手くその芝居は、ごめんです。ポローニヤスの花嫁には、海坊主の
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