時事雑評二三
内村鑑三

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)独立《どくりつ》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#『独立とは「独り立つ」といふことなり』に傍点]
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     一、独立論

 独立《どくりつ》を唱《とな》ふるは善《よ》し、然《しか》れども如何《いか》にして之を実行《じつかう》すべき乎《か》、言ふを休《や》めよ「汝我と共に独立《どくりつ》する時は我も独立《どくりつ》せん」と 独立とは「独り立つ」といふことなり[#『独立とは「独り立つ」といふことなり』に傍点]、他人と共ならでは立ち得ざる人は独立には非らざるなり[#「他人と共ならでは立ち得ざる人は独立には非らざるなり」に白丸傍点]、独立《どくりつ》を望《のぞ》むものは先《ま》づ独《ひと》りで立つべきなり、而《しか》して独立《どくりつ》の人《ひと》相《あい》集《あつまり》て始めて独立《どくりつ》の教会《けふくわい》もあり、独立《どくりつ》の国家《こくか》もあるなり、集合的《しふがふてき》独立《どくりつ》を望《のぞ》んで個人的《こじんてき》独立《どくりつ》を敢《あえ》
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