てせざるものは独立《どくりつ》するとも独立《どくりつ》の好結果《かうけつくわ》に与《あづ》かり得ざるなり、我等は厄介者と共に独立するを甚だ迷惑に感ずるなり[#「我等は厄介者と共に独立するを甚だ迷惑に感ずるなり」に傍点]、他人の独立する迄は依頼して他人の独立を待つて始めて独立せんとするものは何時迄待ても独立し得ざる人なり[#「他人の独立する迄は依頼して他人の独立を待つて始めて独立せんとするものは何時迄待ても独立し得ざる人なり」に白三角傍点]。
二、一致の来る時は何時か
是《こ》れ宗派的《しふはてき》交渉《かうしやう》の成りし時《とき》にあらざるなり、是れ神学的《しんがくてき》一致《いつち》の来りし時に非ざるなり、真正の一致《いつち》は吾人各々がその奉ずる所の主義を其儘実行する時にあり[#「吾人各々がその奉ずる所の主義を其儘実行する時にあり」に二重丸傍点]、約定上《やくでうじやう》の一致《いつち》は無益《むえき》なり、我等をして之に信《しん》を置《お》かしむる勿《なか》れ、実行上の一致のみが頼《たの》むに足るの一致なり、自身《じしん》の主義《しゆぎ》を実行《じつかう》し得ざ
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