母の話
アナトール・フランス
岸田國士訳

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)本名《ほんみょう》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)一|流《りゅう》の

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#挿絵(fig46819_01.png)入る]
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[#挿絵(fig46819_01.png)入る]
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  前がき
 アナトール・フランスは本名《ほんみょう》をアナトール・チボーといい、フランスでも第《だい》一|流《りゅう》の文学者であります。千八百四十四年、パリの商家《しょうか》に生まれ、少年の頃から書物《しょもつ》の中で育ったといわれるくらい沢山《たくさん》の本を読みました。それもただ沢山《たくさん》の本を読んだというだけでなく、昔の偉《えら》い学者や作家《さっか》の書いた本を実《じつ》に楽しんで読《よ》んだのです。
 彼は、詩《し》、小説《しょうせつ》、戯曲《ぎきょく》、評論《ひょうろん》、伝記《でんき》、その他《た》いろいろなものを書《か》きましたが、すべて、立派《りっぱ》な作品として長く残《の
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