ことが******のことを色々と考えさせる。運動の時間はずい分有効に用《つか》っている。運動場の廻りを百回づつ走っているよ。では又来週!
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此の間、面会の時の話は(何のことだか一こう見当もつかないが)要するに誰かが何か君の悪口を云って来ても、それについて煩わされることはないということ、それは充分に承知してるから心配することはないよ。まだ誰もそうしたことを云っては来ないし、又云って来た処で僕には問題が君の個人的な事柄に関する限り、君の云うことが先ず第一に信じられるのだから。次に青バスの事は如何にも残念だった。しかしすぐに他の口があったことは何よりだ。君の労働への進出については、僕にして見れば相当に感激もしているしほめたくもあるのだが、今あんまり口を極めて賞賛してしまうと、直ぐ二三ヶ月してから(そんなこともないだろうが)すっかりヘタバッテしまうようなことになるとすると、君はその時、余計恥ずかしい思いをしなければならないから、今は余りホメないよ。
よほどの事のない限り、ちょいちょい転職してはいけない。そんな風だと人間までが散漫な性格に変わってしまうから――亭主の義務が
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