鎮西八郎
楠山正雄
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)八幡太郎義家《はちまんたろうよしいえ》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)三|代《だい》め
[#]:入力者注 主に外字の注記や傍点の位置の指定
(例)[#「年寄《としよ》り」は底本では「年寄《としより》り」]
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一
八幡太郎義家《はちまんたろうよしいえ》から三|代《だい》めの源氏《げんじ》の大将《たいしょう》を六条判官為義《ろくじょうほうがんためよし》といいました。為義《ためよし》はたいそうな子福者《こぶくしゃ》で、男《おとこ》の子供《こども》だけでも十四五|人《にん》もありました。そのうちで一|番《ばん》上のにいさんの義朝《よしとも》は、頼朝《よりとも》や義経《よしつね》のおとうさんに当《あ》たる人で、なかなか強《つよ》い大将《たいしょう》でしたけれど、それよりももっと強《つよ》い、それこそ先祖《せんぞ》の八幡太郎《はちまんたろう》に負《ま》けないほどの強《つよ》い大将《たいしょう》というのは、八|男《なん》の鎮西八郎為朝《ちんぜいはちろうためとも》でした。
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