て、ぶとう会へ行けるのか、さっぱり考えがつきませんでした。
 かぼちゃを受けとると、妖女は、そのしん[#「しん」に傍点]をのこらずくり抜いて、皮だけのこしました。それから妖女《ようじょ》は、手に持ったつえ[#「つえ」に傍点]で、こつ、こつ、こつと、三どたたくと、かぼちゃは、みるみる、金ぬりの、りっぱな馬車にかわりました。
 妖女は、それから、台所《だいどころ》のねずみおとしをのぞきに行きました。するとそこに、はつかねずみが六ぴき、まだぴんぴん生きていました。
 妖女は、サンドリヨンにいいつけて、ねずみおとしの戸をすこしあげさせますと、ねずみたちが、うれしがって、ちょろ、ちょろ、かけ出すところを、つえ[#「つえ」に傍点]でさわりますと、ねずみはすぐと、りっぱな馬にかわって、ねずみ色の馬車馬が六とう、そこにできました。けれども、まだ御者《ぎょしゃ》がありませんでした。
「わたし行って、見て来ましょう。大ねずみが、まだ一ぴきかかっているかもしれませんから。それを御者にしてやりましょう。」
「それがいいわ。行ってごらん。」と、妖女はいいました。
 サンドリヨンは行って、ねずみおとしを持って来ま
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