おいでなのですわ。それであなたに不意討《ふいう》ちを食わせて、おどろかそうというのでしょう。
 それもおもしろいでしょう。でもわたしはちっともおどろきませんわ」
「おい、リーズ、そんなことを言っているうちに、だしぬけを食ってびっくりするなよ」とわたしは言った。そのとき外でがらがらと馬車の止まった音がした。
 一人、一人、お客が着くと、わたしとリーズは広間へ出てむかえた。アッケン氏《し》、カトリーヌおばさん、エチエネット、それからたったいま植物採集《しょくぶつさいしゅう》の旅から帰ったばかりの有名な植物学者バンジャメン・アッケンの胴色《どういろ》に焼《や》けた顔が現《あらわ》れた。それから青年が一人、老人《ろうじん》が一人やって来た。今度の旅行はかれらにとって二重の興味《きょうみ》があった。というわけは、この人たちはわたしどもの招待《しょうたい》をすませると、ウェールズまで鉱山《こうざん》見物に出かけるはずになっていた。この青年のほうは鉱山の視察《しさつ》をとげて、国にたんとみやげ話を持って帰って、かれがいまツルイエールの鉱山でしめている重い位置《いち》にいっそうの箔《はく》をつけようと
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