ピナッソー先生の予言《よげん》がなるほどとうなずかれた。
 そのとき、配達夫《はいたつふ》が一通の電報《でんぽう》を配達《はいたつ》して来た。その文言《もんごん》にはこうあった。
「海上はなはだあらく、ひどくなやまされた。とちゅうパリに一|泊《ぱく》。妹クリスチーナを同伴《どうはん》四時に行く。出むかえの馬車をたのむ。マチア」
 クリスチーナの名が出たので、わたしはアーサの顔を見た。するとかれはきまり悪そうに目をそらせた。アーサがマチアの妹のクリスチーナを愛《あい》していることはわたしにはわかっていた。そしていつか、それがいますぐというのではなくとも、母がこの結婚《けっこん》を承知《しょうち》することはわかっていた。子どもの誕生《たんじょう》のお祝《いわ》いばかりですむものではない。母はわたしの結婚にも反対しなかった。いまにそうするのが、つまりアーサのためだとわかれば、これにも反対するはずがなかった。
 リーズ、わたしの美しい美しいリーズがろうかを通って出て来て、わたしの母の頭に手をかけた。
「ねえ、お母さま」とかの女は言った。「あなたはうまくたくらみ[#「たくらみ」に傍点]にかかって
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