は、冷淡《れいたん》にそっぽを向いてしまった。
 わたしははじめマチアの言ったことを耳に入れようとはしなかったが、だんだんすこしずつ、わたしはまったくこのうちの者ではないのではないかと疑《うたが》い始めた。わたしはかれらに対してこれほどひどくされるようなことはなにもしなかった。
 マチアはわたしがそんなにがっかりしているのを見て、独《ひと》り言《ごと》のように言った。
「ぼくはバルブレンのおっかあから、早くどんな着物をきみが着ていたか言って寄《よ》こすといいと思うがなあ」
 とうとうやっとのことで、手紙が来た。例《れい》のとおりお寺のぼうさんが代筆《だいひつ》をしてくれた。それにはこうあった。
「小さいルミよ。お手紙を読んでおどろきもし、悲しみもしました。バルブレンの話と、あなたが拾われたとき着ていた着物から、あなたがよほどお金持ちのうちに生まれたこととわたしは思っていました。その着物はそのままそっくり、しまってありますから、いちいち言うことはわけのないことです。あなたはフランスの赤子のように、おくるみにくるまってはいませんでした。イギリスの子どものように、長い上着と下着を着ていました
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