、あれもなにかできるか」と父親がたずねた。「あれも自分の食いしろをかせぎ出さなければならん」
 わたしはカピの芸《げい》にはひどくじまんであったから、かれにありったけの芸をやらした。例《れい》によってかれは大成功《だいせいこう》をした。
「おや、この犬はりっぱな金もうけになるぞ」と父親がさけんだ。
 わたしはこの賞賛《しょうさん》でたいへんうれしくなって、カピに教えれば、教えたいと思うことはなんでも覚《おぼ》えることをかれに話した。父親はわたしの言ったことをイギリス語に翻訳《ほんやく》した。そのうえわたしの言ったほかになにかつけ加《くわ》えて言ったらしく、みんなを笑《わら》わせた。祖父《そふ》はたびたび目をぱちくりやって、「どうもえらい犬だ」と言った。
「だからわたしはマチアにも、いっしょにこのうちにいてくれるかと言いだしたわけさ」と父親が言った。
「ぼくはルミといつまでもいたいのです」とマチアが答えた。
「なるほど。それではわたしから申し出すことがあるが」と父親が言った。「わたしたちは金持ちではないから、みんながいっしょに働《はたら》いているのだ。夏になるとわたしたちはいなかを旅をし
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