はじめに
「青い鳥」訳者序
楠山正雄
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)舞臺《ぶたい》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#地から3字上げ]譯者
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)たび/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
名だかい「青い鳥」のお芝居を、少年少女の皆さんのためにできるだけやさしく、讀みやすく、物語風に書きやはらげてみました。
「青い鳥」の原作は、六幕十二景といふ長いお芝居で、今から三十年あまり前に、近代のベルギーの大詩人で、モリス・メーテルリンクといふ人が書きました。このお芝居がヨーロッパのどこの國でも大へんな評判になつて、わが國にもつたはつてたび/\舞臺《ぶたい》で演じられ、すこし大げさにいふと、世界ぢうの劇場《げきぢやう》の樣子が、この芝居一つのおかげできふにかはつたといはれるくらゐでしたし、作者のメーテルリンク氏は、そのごはうびに、ノルウェイ政府からノベル平和賞といふものをもらふことにもなりました。
さて、「青い鳥」が出て十年ののち、「青い鳥」のつづ
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