ほどに貴方様が下らぬ事をききすぎなされた事位はまだのう徳な事でござりまするじゃ。
 聞きたがって居るものにはおきかせなれるものでござります。
王  下手な文句を書《か》い連ねた腹立たしく拙い手紙ほど紙数は多いものじゃが、まあ、ざっとかいつまんで申せばの。
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貴方は法王から破門の宣告を授けられた。
法王の申した事もござるし又私としても死するより恥な破門をうけた王の命令を奉ずるのは神の御名を汚す事になるから同じ意見のものと皆かたらって命令は奉ぜぬ事に致した。
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 と申すのじゃ。
 叛逆《むほん》を起すにわざわざ知らせて寄こいたのじゃ。
老人 妙なものでござりまするの。
 まだ世の中には、けんかずきのけんか犬が沢山ござるのでござりますのう。
王  けんか犬は世が滅びるまで絶える事なくあるものじゃ。
 何――叛きたいものは勝手に逆くのがよいのじゃ。
 若気の至りで家出した遊び者の若者は、じきに涙をこぼしながら故郷に立ち戻るものじゃと昔からきまって居る。
 又わしはどんなにもつれた糸でも手際良くほごす力を
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