自分として将来にますます多様で豊富な活動を求められているのは当然のことです。現在の事情の最大限に活動し、革命にプラスする小説評論をかいている作家。そしてそのことによって進歩的読者に社会主義の具体的図絵を与え、党の意義を普及しつつある作家をその事実にたって公正に評価することが他の党員作家にとって有害であるということは理解しにくいことです。文学における政治の優位ということは文学運動と作家とを文化上の経済主義にしたがわせ、そのいうことをきかせるということではないと思います。文学のもっている浸透的で恒久性のある革命的力が理解されてよいと思います。
現在、反動権力と反動文化の新しい攻撃に対してますます広汎な統一戦線が求められているとき小市民的な宗派主義を克服し、同時に「勤労者文学」一般でなく、プロレタリアートの文学の自覚を明らかにして党員作家の独自な活動により一層の展開の道をひらくことはきわめて必要です。その点で党員作家全部がさらに充実した前進を求められていることは明かです。
このように強力な弾力性ある新展開がされることによって、党の文化政策も実質的に展開されるものだろうと思います。
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